ダニとマダニの違いとは?生息地や症状,刺されたときの注意点も徹底解説!

ダニとマダニは種類や大きさ、生息地などが異なります。
どちらも人間へ影響を及ぼす恐れがありますが、実際のところどのような違いがあるのか把握していない方も多いはず…。

そこで、今回はダニとマダニの違いについて徹底的に解説していきます。
刺されたときの注意点や予防方法などにも触れているため、あわせてご覧ください。

目次

ダニとマダニの違いとは?

混同されることも多いですが、ダニとマダニには主に5つの違いがあります。

ダニとマダニの違い
  1. 大きさや種類
  2. 生息地
  3. 発生しやすい時期や環境
  4. 人間への影響
  5. 刺されたときの症状や注意点
ダニとマダニに混同されやすいツツガムシにも注意しましょう。

ダニとマダニは大きさや種類が違う!

ダニとマダニ、ツツガムシは、大きさや種類などが違う生き物です。
それぞれの違いを分かりやすく表にまとめたのでご覧ください。

ダニ マダニ ツツガムシ
大きさ 0.3mm~1.0mm程度 成虫(吸血前)
:1mm~5mm程度
幼虫
:0.7mm程度
幼虫
:0.3mm~0.7mm程度
成虫
:1mm程度
種類 コナヒョウヒダニ
ヤケヒョウヒダニ
ケナガコナダニ
フトツメダニ
イエダニ など
キチマダニ
フタトゲチマダニ
オオトゲチマダニ
タカサゴキララマダニ
ヤマトマダニ
シュルツェマダニ など
アカツツガムシ
タテツツガムシ
フトゲツツガムシ など
体色 白色
(肉眼でほぼ確認できない)
褐色(赤系) 薄い赤色
(幼虫は肉眼で確認しにくい)
目視 ×
(肉眼でほぼ確認できない)
成虫:○
幼虫:×
(幼虫は肉眼で確認しにくい)
特徴 全体の約7割がヒョウヒダニ類
人間に吸血しない
間違って刺すことはある など
幼虫・若虫・成虫が吸血
吸血後の大きさは約3倍~4倍
人間などの皮膚に寄生
数日程度寄生する など
幼虫のみが体液を吸う
ネズミや鳥、爬虫類などに寄生
人間に寄生する場合もある など

ダニに含まれるコナヒョウヒダニの大きさは、0.3mm~0.4mm程度です。そのため、肉眼でほとんど確認できません
コナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニが、全体の約7割から9割を占めています。

また、幼虫のみが人間に寄生する場合があるツツガムシの大きさは、0.3mm~0.7mm程度です。
ダニよりもやや大きめですが、ダニと同様で肉眼確認は困難です。

一方、マダニは吸血前の成虫で1mm~5mm程度のため、肉眼で確認できます
吸血後の大きさは約3倍から4倍になります。
無理に引き離すとマダニの口などが体内へ残ったり、体液が逆流したりする恐れがあるので注意しましょう。

ダニとマダニの違いとは?生息地

ダニの生息地は屋内で、マダニとツツガムシの生息地は屋外です。
具体的な生息地を表にまとめたのでご覧ください。

ダニの生息地 マダニの生息地 ツツガムシの生息地
カーペット
たたみ
布団

ソファー
ネズミの巣 など



公園

川辺 など



公園

川辺 など

ダニは、カーペットやたたみ、布団などが主な生息地です。
ダニの一種であるイエダニは、ネズミの身体に寄生したりネズミの巣で生息したりしています。

一方、屋外に生息するマダニとツツガムシは、森や山、畑、川辺など野生動物が出没しやすい場所が主な生息地です。
公園や自宅の庭、道路わきにある草むらなどにも生息している場合があるので注意しましょう。

ダニとマダニの違いとは?発生しやすい時期や環境

実はダニとマダニでは、発生しやすい時期や好んでいる環境も異なります。
こちらも比較しやすいように表にまとめたのでご覧ください。

ダニ マダニ ツツガムシ
発生しやすい時期 コナヒョウヒダニ等:ほぼ1年中
ケナガコナダニ等:梅雨、秋のはじまり
フトツメダニ等:梅雨、秋のはじまり(特に8月から9月)
イエダニ:6月~9月
(増え始めるのは5月~)
10月~11月
(増え始めるのは3月・4月~)
3月~5月(春)と10月~12月(秋から初冬)
環境 高温(20℃~30℃程度)
多湿(湿度60%~80%程度)
ネズミやネズミの巣 などを好む
春~秋
※冬に活動する種類もある
春と秋~初冬

ダニの発生しやすい時期は種類により異なりますが、布団などに生息するコナヒョウヒダニはほとんど1年中生息しています。ヒョウヒダニ類以外のダニは、梅雨から増え始め、秋の始まりに最盛期を迎えます。

一方、マダニが増え始める時期は3月・4月です。キャンプや登山などで山に入られる方も多い10月から11月ごろに最盛期を迎えるため注意が必要です。

ツツガムシの幼虫は、春と秋ごとにふ化します。特に3月~5月と10月~12月にかけて、刺されやすくなるため注意しましょう。

ダニ隊長
露出の多い半袖だとマダニに刺されやすくなるぜ。
長袖や虫よけ剤などで対策してから、アウトドアを楽しむようにしてくれ!

ダニは基本的に吸血しませんが、イエダニやツメダニが人間を誤って刺す場合もあります。
では、刺されると一体どのような症状が出現するのでしょうか。

ダニとマダニの違い!人間への影響

ダニが人間に及ぼしやすい影響は、主にアレルギーです。アレルギーによるぜんそくや鼻炎、皮膚炎などを引き起こす可能性があります。また、イエダニはネズミやネズミの巣に生息するため、人間へ感染症を運ぶ恐れもあるため注意しましょう。

一方、マダニやツツガムシにも人間へ感染症を運ぶ恐れがあります。
感染リスクのある病名は、下表をご参照ください。

種類 感染症 症状 潜伏期間
マダニ キチマダニ
フタトゲチマダニ
ヤマトマダニ など
日本紅斑熱 38℃以上の発熱
頭痛
のどの痛み
倦怠感
膨らみのある赤い発疹
かゆみ・痛み(刺された部分)
吐き気
食欲の低下
意識障害など
2日~8日程度
マダニ キチマダニ
タネガタマダニ など
野兎病 発熱
悪寒
頭痛
筋肉痛
リンパ節の腫れ・痛み
赤い発疹
嘔吐
肺炎 など
1日~7日程度
(3日がピーク)
※2週間以上潜伏のケースもあり
マダニ シュルツェマダニ ライム病 迷走性紅斑
発熱
頭痛
悪寒
関節痛
筋肉痛
倦怠感 など
3日~32日程度
マダニ フタトゲチマダニ
タカサゴキララマダニ
オウシマダニ
キチマダニ など
重症熱性血小板減少症候群(SFTS) 発熱
頭痛
のどの痛み

腹痛
嘔吐
吐き気
下痢
食欲の低下
筋肉痛
意識障害
リンパ節の腫れ
紫斑
下血 など
6日~2週間程度
ツツガムシ アカツツガムシ
タテツツガムシ
フトゲツツガムシ など
ツツガムシ病 発熱
頭痛
倦怠感
筋肉痛
発疹(体幹~手足)
リンパ節の腫れ
肝臓や脾臓の肥大 など
5日~2週間程度
(通常:1週間)

マダニに刺されると日本紅斑病やライム病など、そしてツツガムシに刺されるとツツガムシ病に感染する恐れがあります。
耳なじみがない病名に感じる方も多いと思いますが、命に関わる恐れもあるため注意しましょう。

ダニとマダニの違い!出現しやすくなる症状と受診目安

ダニやマダニに刺された後に出現しやすくなる症状や受診目安などをご紹介します。

出現しやすくなる症状

ダニやマダニ、ツツガムシに刺されたときに出現しやすくなる症状は、以下の表をご覧ください。

ダニ マダニ ツツガムシ
症状 膨らんだ発疹(虫刺され様)
腫れ
しこり
かゆみ など
かゆみ
痛み
灼熱感 など
腫れ
水膨れ
黒いかさぶた など
刺されやすい部位 ツメダニ
:ダニが潜む布団などに接した部位
イエダニ
:お腹回り
わきの下
二の腕
太もも など
わき腹
太もも
陰部 など
わきの下
太もも など

ダニに刺されると、虫刺されのようなかゆみやしこりのある発疹が出現しやすくなります。また、ツメダニに刺されやすい部位はダニが潜む布団などに接した部位イエダニに刺されやすい部位はお腹回りやわきの下などです。

マダニやツツガムシも、太ももやわきの下などの柔らかい皮膚を狙って刺します。
マダニはかゆみや痛みが出現しやすく、ツツガムシには腫れや水膨れが出現しやすくなります
症状については個人差があることを覚えておきましょう。

ダニ隊長
ダニやマダニは麻酔みたいな成分が含まれる唾液を使から刺すから、気付かない人はいるようだぜ。
刺されたことに気付かない人もいるから注意してくれ!

受診目安と注意点

ダニやマダニに刺された際の受診目安は、以下の通りです。

  • 【ダニ】腫れや痛みが強い場合には医療機関を受診しよう
  • 【マダニ・ツツガムシ】刺されているのに気付いても自分で引きはがずに受診する
  • 【マダニ・ツツガムシ】刺された後に発熱などの症状がある場合は医療機関を受診しよう

それぞれ解説します。

【ダニ】腫れや痛みが強い場合には医療機関を受診しよう

かゆみなどの症状が軽い場合には、市販薬で治まる可能性があります。
しかし、腫れや痛みなどの症状が強い場合には、医療機関を受診しましょう。

受診の結果、マダニや別の病気などが原因だと判明する場合もあります。

【マダニ・ツツガムシ】刺されているのに気付いても自分で引きはがずに受診する

マダニやツツガムシに刺されているのに気付いたら「早く取らなきゃ」と感じる方も多いはず…。
しかし、自分で取るとマダニやツツガムシの口などの一部が、身体の中に残ってしまう可能性があります。
マダニやツツガムシの体液が、逆流する恐れもあるため、自分で引きはがそうとするのはやめましょう

刺されているのに気付いたら、早めに受診することをおすすめします。

ダニ隊長
自分で取った場合にも受診は必要だぜ。
受診の際は、取ったマダニを持っていくのを忘れないようにな!

【マダニ・ツツガムシ】刺された後に発熱などの症状がある場合は医療機関を受診しよう

マダニやツツガムシに刺された後に、発熱や倦怠感などの風邪に似た症状が出現する場合には、念のために受診しましょう。
なぜなら、マダニやツツガムシが運ぶ恐れがある感染症に感染している可能性があるからです。

不安に感じる症状がある方は、念のために医療機関の受診をおすすめいたします。

ダニやマダニの違いを解説!予防方法も紹介!

ダニやマダニの違いについて解説していきましたが、やはり重要なのは刺されなようにすることです。
おすすめの予防方法や駆除方法などを表にまとめたので、刺されないためにも合わせてご確認ください。

ダニ マダニ・ツツガムシ
予防方法 室内を常に清潔にしておく
高温多湿を避ける
風を通すなど換気をする
ダニが発生しやすい家具は避ける
ネズミを駆除する
寝具に週に1回掃除機をかける
年に1回は家を大掃除する
パジャマを毎日洗濯する
寝具をこまめに洗濯する など
露出の少ない服装をする
足全体が隠れるような靴を履く
服の色は明るめがおすすめ
上着や作業着は家の中に持ち込まない
服についたマダニ等はガムテープで除去する
入浴時にマダニ等がついていないか確認する
マダニ等の虫よけ剤を使う など
駆除方法 布団乾燥機を使う
ダニ取りシートを使う
ダニ用駆除スプレー など
マダニ駆除用スプレーを使う
ペット用のマダニ駆除剤を使う など

ダニやマダニの予防・駆除に使用できるスプレーは、幅広く販売されています。
人間用だけでなく、ペット用や布団などの寝具用のタイプもありますので、この機会に活用してみてはいかがでしょうか。

まとめ

ダニとマダニの違いについて、徹底的に解説いたしました。
最後に要点をまとめていきます。

  • ダニは屋内、マダニやツツガムシは屋外に生息する
  • ダニは梅雨から秋の始まり、マダニは春~秋、ツツガムシは春と秋~初冬に発生しやすい
  • ダニはアレルギー、マダニやツツガムシは感染症を引き起こしやすくなるので注意
  • マダニやツツガムシに刺されていることに気づいたら早めに受診する

ダニやマダニ、ツツガムシを予防・駆除するなら、虫よけスプレーやダニ駆除スプレーなどの使用がおすすめです。
忙しい日々を送っている方も気軽に使用できますので、この機会に活用してみてはいかがでしょうか。


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