寒い冬の床を暖めてくれるホットカーペットを愛用されている方の中には、ホットカーペットのダニ対策について気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ホットカーペットの中には「ダニ退治機能」があるものもありますが、その具体的な方法や効果についてご存知ない方も多いはず。
本記事ではそんなダニ退治機能に加え、ダニを気にせず、ホットカーペットを使用するために知っておきたいダニ退治や予防方法についても解説します。
目次
ホットカーペットにダニは繁殖する?
寒い冬に、手放せない存在のホットカーペットですが、残念ながらホットカーペットにダニは繁殖します。
- 温度20~30℃
- 湿度60%以上
- エサが豊富にある
ホットカーペットを強(高温)で使用した場合には40~45℃程度まで温度があがるため、ダニを死滅させることができます。
でも、弱(低温)で使用した場合の温度は25~30℃となるためダニの生息条件に当てはまってしまいます。
そのため、ホットカーペットの使用で必ずしもダニを駆除できるわけではありません。
また、冬場は乾燥予防で加湿器などを使用するご家庭も多いでしょう。
加湿器の使用により部屋内の湿度があがると、さらに発生リスクが上昇します。
「ホットカーペットは熱が加わるから大丈夫」と油断しがちですが、ダニが生息していることも多いため対策が必要です。
ホットカーペットの「ダニ退治機能」とは?利用手順
ホットカーペットの中には、「ダニ退治機能」があるものもあります。
「ダニ駆除機能はあるけど、使ったことない!」「どうやって使うの?」
といった方必見!ホットカーペットのダニ退治機能の使用方法について解説します。
ダニ退治に要する時間
各ホットカーペットにもよりますが、ダニ退治モードを使用した場合に要する時間はおよそ1~2時間程度。
意外と時間がかかりません。
この時間なら、日中にダニ退治モードでしっかり駆除してから冷え始めた夜間に使用することもできます。
ダニ退治モードの使用方法
続いては、ダニ退治モードの使用方法です。
ところどころ異なる部分はあるものの、基本的には同じ流れとなるので、お試しください。
ホットカーペットを広げて掃除機をかける
まずはホットカーペットを広げて掃除機をかけていいます。
カーペットの繊維の間には、予想以上にホコリや食べかす、皮膚などが詰まっています。
それらは全てダニにとってのエサとなることから、エサをなくすことはダニの繁殖を防ぐ第一歩!
ゆっくりと時間をかけて掃除機をかけたのち、粘着式のカーペットクリーナー(コロコロ)をかけるなどしてゴミを取り除いていきます。
掃除機では取り切れない汚れやシミは、薄めた台所用洗剤を含ませた布で拭いた後、水で濡らして固く絞った布で水拭きしましょう。
ホットカーペットを巻く
続いて、ホットカーペットをくるくると巻いて棒状にしていきます。解けてしまわないよう紐などで固く縛ります。
- 裏側が外側にくるようにする
- 電熱線の向きと並行に巻く
- コントローラーは巻き終わりにくるようにする
スイッチを入れ、ダニ退治スタート
暖房面積を「全面」、温度調整「強」にセットしてダニ退治モードを使用します。
※ホットカーペットによっては、「ON」にするだけで可能なものあります。
ホットカーペットの上から布団などを被せる
効果を最大にするためには、ホットカーペットの熱を中に充満させせることが重要です。
ホットカーペットを覆える布団などを被せた状態で1~2時間待つと効果的です。
もう一度掃除機をかける
時間が経過したら、ホットカーペットを広げます。
ホットカーペットの上や間には、ダニの死骸やフンが残ったままなので全て掃除機で吸い取ります。
この際、カーペットの中に埋まっている電熱線と並行の向きに掃除機をかけるのがポイント!
ダニ退治モードがなくても安心!効果的なダニ駆除方法
ここで、ホットカーペットの退治モードだけでは、完全に死滅することができないのも再度入れておきましょう。
続いては、ダニ駆除アイテムを用いた効果的なダニ駆除方法について解説します。
燻煙剤
部屋中のダニをまとめて駆除したい方におすすめなのが、燻煙剤です。
燻煙剤なら、ホットカーペットはもちろん、部屋の隙間や手の届きにくい場所、にいたるまで駆除ができます。
ただし、燻煙剤ならではの注意点があります。
- 使用中は部屋を閉め切る必要がある
- 赤ちゃんやペットが吸い込むことのないようにする
- パソコンやテレビなどの機密機器にはカバーや布をかける
- 時間経過後は掃除機で死骸やフンを吸い取る
燻煙剤の中でもタイプや建物の構造上使用できないものなどがあるので、必ず確認してから使用しましょう。
シート
手軽にダニを駆除できる方法として注目されているシート型のダニ駆除アイテムもおすすめです。
ホットカーペットはもちろん、マットレスやソファなど平面のダニ駆除に最適。
シート型の魅力かつ強みは何といっても使い方が簡単であること!
- ダニが気になる場所に置く
- 使用期間内、そのまま置いておく
- 期間経過後、ゴミ箱に捨てる
これなら、忙しい毎日を送る方でも簡単です。
また、ダニ捕りシートの中には殺虫成分を用いていなかったり、誘引剤を天然由来成分のみにこだわっているものも多くあって、赤ちゃんやペットのいるご家庭にも安心して使用できます。
スプレー
即効性を求める方や、表面のダニを駆除したい方におすすめするのが、スプレー型のダニ駆除アイテムです。
ダニが気になる場所にシュッと一吹きするだけで、死滅はもちろん忌避効果も期待できます。
パウダー
パウダータイプは、ホットカーペットの上に振りかけるだけでダニ駆除ができます。
乾燥硫酸ナトリウムを原料としていて、カーペットの上に巻いて掃除機で吸い取ることでダニの駆除ができます。
パウダータイプなら、毛足が長いタイプのカーペットにも使用可能なのが嬉しいポイントです。
日頃から取り入れるべきホットカーペットのダニ予防
ホットカーペットは気づいたときのダニ退治だけでなく、日頃から予防することが重要です。
そこで今すぐ取り入れるべきダニ予防についてご紹介します。
こまめに掃除機をかける
家の中にはダニのエサで溢れています
- ホコリ
- 食べかす
- 髪の毛
- 皮膚
- 垢
理想は毎日掃除機をかけることですが、毎日は難しい場合には最低でも2~3日に1度はかけるようにしましょう。
掃除機をかける際には、一方方向だけでなく多方向からノズルを丁寧に当てるようにするのがおすすめです。
カーペットカバーをつける
あらかじめカーペットカバーをつけておくのも一つの方法です。
カバーをつけておくことで、ホットカーペット本体に汚れやシミがつくのを防ぐことができますし、カバーであれば洗濯することもできますよ。
もちろん、ホットカーペット本体のダニ退治が不要となるわけではありませんが、手間を減らすことはできるでしょう。
プロのクリーニング業者に依頼する
ホットカーペットによっては、クリーニングに依頼できるものもあります。
料金の相場は1帖あたり2,000円~。
決して安くはありませんが、プロの手にかかれば汚れやシミはもちろんカーペットに潜むダニもまとめて駆除できます。
小さなお子様がいらっしゃるご家庭や気管支に疾病をお持ちの方にはおすすめです。
収納時は乾燥させてから
一般的に日本ではホットカーペットを使用するのは冬季のみ。
夏場には必要ないため、収納しなければいけません。
収納前には掃除機をかけて汚れを落とし、しっかりと乾燥させてから保管するようにしましょう。
その際には、防虫・防カビ剤も一緒に収納することをおすすめします。
また、収納から出して使い始める際にはいきなり使用するのではなく予備運転として5~6時間通電して乾燥させるようにしましょう。
ホットカーペットのダニ駆除・予防で安心・安全に寒い冬を乗り切ろう!
ヒヤっとしたヒは心も体も冷たく感じます。
だからこそ、寒い季節にホットカーペットが手放せない存在となっている方も多いでしょう。
床を快適に暖めてくれるホットカーペットですが、油断するとダニの巣窟となる危険性があることから注意が必要です。
「ホットカーペットのダニ駆除なんてどうすればいいんだろう」とお悩みのあなたも、解決策は見つかりましたでしょうか?
ダニ駆除方法に加え日頃からのダニ予防で、ダニのことなど気にせず快適に暮らしましょう!