「ダニがどうやって発生するのかわからない」「ダニの退治方法を詳しく知らない」
布団やカーペットを掃除していてもダニは発生していまいます。掃除機で吸い取れないことや天日干しをしてもダニを殺せない、といったことが理由でダニは繁殖します。
人間のフケや皮脂をエサとして繁殖するダニ。ダニを放置しておくと、「かゆみ」や「アレルギー症状」が発生してしまいます。
そんなダニはどの場所から発生しているのでしょうか。快適に家の中で過ごすためには、ダニの退治や予防が必要。本記事ではダニの退治方法や予防法を詳しく解説します!
目次
ダニが発生する条件
ダニはある条件が揃うと発生してしまいます。ダニの発生条件を知ることが、ダニを予防するための第一歩です。
ダニは家にどのように侵入するのか
ダニは気づかないうちに、寝具やカーペットに繁殖しています。どのようにダニは家に侵入して、繁殖しているのでしょうか?
ダニは、屋外から侵入してきます。ダニには羽根がなく、衣類やペットの毛にくっついて、人から人へ、家から家へと侵入しているのです。
また、ほこりの中にダニが隠れており、ほこりと一緒に風で運ばれてくることも。風に運ばれて、外に干されている洗濯物や布団にくっついて、家の中へ侵入します。
- 衣類にくっつく
- ペットの毛にくっつく
- ほこりと一緒に運ばれてくる
ダニは室温20~30℃・湿度60%以上の環境を好む
ダニが発生する部屋の環境は、「室温20~30℃」「湿度60%以上」の環境です。6~9頃の気温のときに、発生しやすいです。また、ダニの餌になるものがあると、ダニがものすごいスピードで繁殖してしまいます。
- フケ
- アカ
- 髪の毛
- 食べ物の残りかす
ダニの成長・繁殖スピードはかなり速いため、ダニの好む環境であれば、すぐにダニが繁殖してしまいます。
ダニは6~9月ごろに発生しやすい
ダニは湿度が高い環境を好みます。高温多湿になりやすい6~9月ごろに、とくにダニは発生しやすくなります。
ただし、加湿器を使っている家庭であれば、常に湿度が高い環境であるため年中ダニが発生しやすいです。
ダニが発生する場所とは
ダニは高温多湿な環境を好むため、室内の至るところに繁殖しやすい場所が存在します。
- 寝具
- 床
- 収納
- エアコン
- ベビーベッド・子ども部屋
それぞれ詳しく解説していきます。
寝具
寝具は高温多湿な環境かつ、皮脂や汗、フケなどのダニの餌が多く、ダニが発生しやすい場所のひとつです。汗によって寝具は湿気をもち、体温によって高温な環境になり、ダニが好む環境となってしまいます。
また、寝具のうえで8時間ほど過ごすため、皮脂やフケが寝具に溜まりやすいです。ダニのエサが大量にある環境です。カーペットに布団を敷いていると、カーペットにもダニがおり、ダニがさらに発生しやすいため、注意が必要です。
- 高温多湿である
- エサが豊富にある
- 床やカーペットにもダニがいる
床
畳やカーペットもダニが発生しやすい環境です。畳やカーペットには普段から人が多く接しています。
外から運ばれてきたダニが付着しやすいですし、フケやアカなどもたまりやすいです。また、畳やカーペットのうえで食事をして、食べ物の残りかすが付着していることも。
ダニのエサが豊富にある畳やカーペットはダニが生息しやすい環境です。ご家庭によっては、寝具よりもカーペットの方が、ダニが多いケースも。
収納
押入れやクローゼットにダニが発生することも。押入れやクローゼットはあまり開閉しないため、湿気がこもりやすく、ダニが繁殖しやすいです。
また、押入れやクローゼットを掃除する頻度もあまりなく、ダニのエサであるほこりが溜まってしまいます。長い間、押入れやクローゼットに収納していた布団や洋服がダニまみれになっていることもあるので、注意が必要です。
エアコン
エアコンに気づいたらダニが発生しているなんてことも。エアコンの内部にはダニのエサとなる、ほこりや水がたまりやすいです。
部屋の空気をエアコンが吸い込んだときに、エアコンのフィルターにほこりがくっつきます。エアコンのフィルターを定期的に清掃しないと、ダニが発生しやすい環境になってしまいます。
ベビーベッド・子ども部屋
赤ちゃんや子どもが過ごすベビーベッドや子ども部屋にもダニは発生してしまうことがあります。赤ちゃんは大人にくらべて体温が0.5℃ほど高く、布団も温かくなってしまいます。
さらに、新陳代謝が良く、汗をかきやすく、ベビーベッドや子ども部屋は湿度が高くなりやすいです。子どもの表皮は剥がれ落ちる周期が大人にくらべて早く、剥がれ落ちた表皮がダニのエサになってしまいます。
ダニ被害について
ダニが発生・繁殖してしまうとアレルギーやかゆみなど、人に被害を与えます。
- ダニに刺される
- アレルギー
- ダニによるかゆみ
ダニに刺される
ダニが発生すると、刺されたり吸血されたりといった被害が出ます。ツメダニやイエダニといったダニがこのような被害を出します。
ダニに刺された箇所は1~2日ほどで赤く腫れて、1週間ほどかゆみが続くため注意が必要です。イエダニは普段はネズミを吸血していますが、ネズミがいなくなると人に被害を出します。
アレルギー
ダニの死骸や糞を吸い込んでしまうと、アレルギー症状を発症してしまう可能性があります。ダニが持っている「アレルゲン」というアレルギーの原因物質がアレルギー症状の発症につながります。
- アレルギー性鼻炎
- 喘息
- アレルギー性皮膚炎
- アレルギー性結膜炎
アレルギーを発症すると、鼻づまりや鼻水で出る「アレルギー性鼻炎」や、呼吸が苦しくなる「喘息」、肌が乾燥してかゆくなる「アレルギー性皮膚炎」を起こしてしまいます。また、目がかゆくなる「アレルギー性結膜炎」を起こすことも。
ダニによるかゆみ
ダニにかまれるとかゆみを発症することもあります。ダニにかまれた箇所は赤く腫れあがり、7日ほどかゆみが発症します。
腹部や太ももなどの柔らかい箇所をダニは刺すため、これらの箇所が赤く腫れた場合は、ダニの被害を疑いましょう。
今いるダニを退治する方法
家に既にいるダニを退治するためにはどうすればよいのでしょうか。
- 掃除機をかける
- 防ダニシートを敷く
- 殺虫剤・殺虫スプレー
掃除機をかける
寝具や床、カーペットにいるダニを退治するために、こまめに掃除機をかけましょう。寝具に掃除機をかけるときは、以下の流れで行うと効果的です。
- 寝具を干す
- 取り込む前に軽くたたく
- 寝具の両面に掃除機をかける
- ゆっくり何度も往復して掃除機をかける(1枚10分ほど)
布団の中に潜んだダニは、普通の掃除機ではなかなか取り除けないため、布団清掃専用のノズルが付いた掃除機の購入を検討しましょう。
防ダニシートを敷く
防ダニシートを敷くことも、家にいるダニを退治する有効な方法です。ダニが発生しやすい床や布団、押し入れに防ダニシートを敷いて、ダニを退治しましょう。
置くだけで簡単にダニを捕獲・駆除できるのが防ダニシートです。自然由来の成分だけで作られている防ダニシートもあり、安全です。
防ダニシートには、粘着シートにダニを捕獲して捨てるタイプと、特殊な素材の力でダニを駆除するタイプがあります。粘着シートタイプは使用期限に注意して利用していください。
殺虫剤・殺虫スプレー
殺虫剤・殺虫スプレーもダニを退治する有効な方法です。防ダニシートと併用して殺虫剤・殺虫スプレーを使うと効果的です。
粉剤の殺虫剤もあるため、用途に合わせて使い分けましょう。とくに、お子さんがいる家庭では殺虫剤・殺虫スプレーの利用には注意してください。
殺虫剤・殺虫スプレーを利用するときは、使用上の注意をよく読んでから、利用しましょう。必要な場合には、適宜換気などの対応をしてください。
ダニの予防方法
これかれダニが発生しないようにするためには、どのように予防すればよいでしょうか。
- 高温多湿な環境を作らない
- シーツ・カバーを定期的に洗濯する
- 食品管理に注意する
高温多湿な環境を作らない
ダニが発生・繁殖しやすい高温多湿な環境を作らないようにしましょう。高温多湿な環境を作らないために、こまめに部屋を換気することがおすすめです。
湿気が部屋にこもりやすい梅雨の時期には、除湿器を使って部屋の湿度を下げましょう。また、冬にも暖房をつけ続けているとダニが発生しやすいので、定期的に換気をしてください。
シーツ・カバーを定期的に洗濯する
布団や枕などにつけている肌に触れるシーツ・カバーを定期的に洗濯しましょう。シーツやカバーには、皮膚からはがれた表皮や汗がついています。
表皮はダニのエサとなってしまうため、定期的に洗濯して、ダニのエサを取り除きましょう。
食品管理に注意する
ダニは、食べ物の残りかすを食べて繁殖します。食べ物の管理に注意することで、ダニの発生を予防できます。
リビングなどのご飯を食べる部屋を、食事後にきれいにしましょう。あた、キッチンの食品の袋が空いていると、ダニが発生してしまうこともあるため、開封口をしっかりしめましょう。
部屋を清潔にしてダニ発生を予防しましょう
ダニは高温多湿な環境で発生・繁殖します。ダニが発生しないようにするためには、部屋を清潔にしてこまめに換気し、高温多湿な環境を作らないことです。
ダニが発生してしまうと、アレルギー症状を発症したり、かゆみが出たりします。寝具や床、子ども部屋はこまめに掃除しましょう。掃除機を定期的にかけ、防ダニシートを敷くなどの対応をすることがおすすめです。