家の中で蚊がいないのに、肌あれやかゆみが気になる方いませんか。もしかすると、その症状はダニによるものかもしれません。
ダニの大きさは、0.2mm~1mm程度のため、肉眼で見ることは難しいです。
また、ダニの大量発生によってアレルギーや湿疹などの健康への影響があるため、ダニは退治したり予防したりすることが重要になります。
そこでこの記事では、家にダニがいるかチェックする方法をはじめダニの退治方法、ダニ発生防止方法などをお伝えします。この記事をよめば、ダニによる被害を解決する方法がわかるでしょう。
目次
ダニのチェック方法について
体のどこかしらにかゆみや湿疹がある場合、家の中にダニが大量発生しているケースがあります。しかし、蚊やハエと違いダニは肉眼で見て対策を組むことができません。
このため、まず家にダニがどれくらいいるか確認する必要があります。そこでここでは、ダニのチェック方法をお伝えします。
方法その1:体の症状を感じる
ダニが大量発生しているときは、せきやくしゃみが出ることがあります。これはダニの死骸や糞が体内に入り込むことで、人間のせきやくしゃみを引き起こすからです。
また、肌荒れもダニの仕業の可能性もあります。これらの症状は体質や個人差もありますが、症状が出ていないなら、ダニは大量発生はしていません。
- 風邪をひいていないのに、くしゃみやせきをしてしまう
- 外ではくしゃみをしないのに、家の中だとくしゃみやせきをしてしまう
- 蚊に刺されないであろう肌の露出がないところが、赤く腫れている
方法その2:検査キットを使う
ただ、体の症状だけで、その原因をダニと決めることは難しいです。肌荒れは生活習慣や他の病気によっても発症しますし、かゆみもそれは同じです。
そこでダニをチェックするもう1つの方法として、検査キットを使うことをおすすめします。
検査キットは、Amazonや楽天市場などのECサイトで購入するしか方法がなく、予算は6000~7000円ぐらいとみておいて方がいいでしょう。
ダニの検査が多ければ多いほど、予算も変わってくるため、予めダニ検査の回数を決めれば、検査キットも選びやすくなります。
方法その3:目視で大量のダニの死骸を確認する
ダニはとても小さいため、1匹1匹を目でチェックすることは難しいです。しかし、ダニが大量発生していれば目視でもチェックできます。
ダニの大量発生時は、ダニの死骸も大量発生しているということです。ダニの死骸は白い粉となって現れます。布団をめくるとそこに散らばっていることもあります。
ダニが多くいるとされる場所
ダニが特に大量発生している場所は以下の通りです。
- 絨毯
- カーペット
- 寝具
- ソファー
- 衣服
- バッグ
ダニはどこにでもいますが、特に人の肌に触れて、高温多湿な場所がダニは大量発生します。
恐るべきダニの繁殖力
ダニには恐るべき繁殖力があります。ダニが繁殖しやすい環境にいる時、ダニ2匹は2か月経てば、約3,000匹にまで繁殖するといわれているほどです。
ダニは、高温多湿、具体的には気温20度から30度、湿度60%から80%の環境を好みます。これらの条件がそろう場所は、ダニが大量発生のリスクが高いです。
また、人のフケやアカが1グラムあれば、約300匹のダニが生息できます。人のふけやアカはダニのエサとなるため、エサの面でも、特に家はダニが大量発生しやすい環境です。
ダニの種類と影響
ここで紹介するダニは5種類です。いずれも人への影響があるダニばかりのため、ダニの種類ごとの特徴や人へ与える影響などを見ていきましょう。
チリダニ
チリダニは、すべての季節で見られるダニです。また、発生場所も様々で,高温多湿を好みますが、冬でも活動しています。
かゆみや湿疹はもちろん、チリダニの死骸や糞などがダニアレルギーも引き起こしますが、人を刺すことはありません。
イエダニ
イエダニは吸血性のダニとして知られています。多くのイエダニはネズミや鳥などに寄生していますが、イエダニはネズミや鳥だけに寄生しません。
時として、人間に寄生して吸血することもあります。
イエダニに刺されると、皮膚炎を発症することがあり、ネズミからの感染症にかかることもあるので注意です。
コナダニ
コナダニは、食品や畳などに繁殖するダニで、夏ではなく、梅雨や秋になると大量発生することも特徴です。
コナダニが大量発生すると、人を刺すことはほとんどありませんが、コナダニを捕食するツメダニが増殖します。
どんな食品でもエサとしていて、密封していない食品の袋の中などで大量発生し、気付かずにコナダニが繁殖した食品を食べると、ダニアレルギーを発症してしまうのです。
ツメダニは人を刺すため、コナダニの発生を抑えることは、ツメダニの繁殖を防ぐことにつながります。
ツメダニ
コナダニをえさとしているダニがツメダニです。そのため、コナダニが繁殖しやすい梅雨や秋にツメダニも繁殖しやすくなります。
ツメダニはイエダニと違い、みだりに人を刺すことはないです。しかし、間違って人を刺してしまうことがあります。布団や畳に多く、寝ている間に被害に遭います。
マダニ
マダニは屋外にいる大型のダニで、家の中にはいません。しかし、動物や人の血を吸い感染症を媒介することがある、非常にリスクが高いダニです。
10~11月に活動が最も活発で、山や公園、家の庭にも繁殖することがあります。
ダニの退治方法
ダニのチェック方法で、ダニの大量発生が分かった場合、すぐにダニを退治しましょう。ここでは、ダニの退治方法を紹介します。
高温にさらす
ダニは高温にさらすことで死滅させることができます。そこで、ダニが発生しやすい寝具や衣類などは、乾燥機を使いましょう。布団や衣類に寄生しているダニを退治できます。
ダニ退治便利グッズ
便利グッズを使うことで、簡単にダニ退治もできます。ダニとりロボやROCKUBOTがその代表です。
ダニとりロボは、寝具の下やソファーの隙間に置くだけで、ダニ退治ができる代物で、ダニを引き寄せ内部の乾燥材によって死滅させます。
ROCKUBOTは、ダニとりロボとは違いロボット掃除機のようなもので、超音波と紫外線の力でダニはもちろん、カビやウイルスも退治可能です。
掃除機をかける
乾燥機などでダニを死滅させたとしても、ダニの死骸は残っています。
これを放置すると、吸い込んだり皮膚につくことでせきやアレルギーの原因になるため、掃除機をかける必要があります。
駆除用の薬剤
普段の掃除でもダニ退治はできますが、市販のスプレーやダニ駆除用の薬剤を使った方法もあります。
特に煙を使った薬剤なら、部屋の隅々まで薬剤の煙が行き渡り、掃除だけでは手の届きづらい場所までダニを死滅させることが可能です。
駆除業者
絶対にダニ退治したい方は、ダニ駆除業者を利用するのも方法の1つです。普段の掃除だけでは限界があります。業者であれば、すべての範囲をカバーできるでしょう。
また、煙を使った薬剤を使うとき、火災報知器が作動してしまうおそれがあります。そこで、ダニ駆除業者を利用することで、これらのデメリットを解決することもできるのです。
ダニの大量発生を防ぐ対策方法
ダニ退治ができたら、ダニを再び大量発生させないための対策が重要です。ここでは、ダニの大量発生への対策方法を解説します。
温度を上げない
ダニは湿度の高い場所を好みます。ダニが活発になり、増殖しやすくなるのです。そこで、湿度が高くならないように、換気や除湿器を使いましょう。
また、洗濯物の室内干しは、湿度が高くなりやすいです。できる限り洗濯物は、外で干しましょう。
家全体をこまめに掃除する
週2程度の掃除機掛けや拭き掃除、月1程度での寝具やソファーの洗濯をするだけでもとダニ対策として十分です。
生きているダニとダニの死骸を減らすことはもちろん、ダニの餌となる人間のフケや皮脂なども取り除くこともできます。
掃除の仕上げに防ダニ商品
掃除の仕上げに洗濯仕上げ剤や防ダニスプレーなどの防ダニ商品を使うことで、より強固なダニ対策となります。
防ダニ商品だけでは、ダニ大量発生を抑えられませんが、掃除などと合わせることで、効果を発揮できます。
まとめ
ダニは必ず家の中に生息し、そして繁殖し続けています。そのため、必要以上に気にする必要はありません。しかし、ダニが大量繁殖すると健康被害が出ます。
ダニのチェック方法としては、体の異変を感じて判断したり、検査キットを使うことでチェックすることができます。健康被害を考えると、ダニはいないほうが健全です。
そのため、定期的な掃除や洗濯と高温にさらすことで、ダニ退治ができます。また、より確実にダニ退治したいとお考えの方は、業者に依頼することも1つの手です。