ダニとシラミの違いとは?刺された後の症状や見分ける方法,駆除する方法など解説

ダニとシラミは特徴が似ているため混同している方も多いですが、全く違う生き物です。刺された後の対応も異なるため「ダニとシラミの違いを知りたい」と感じている方も多いはず…。

そこで、この記事ではダニとシラミの特徴の違いについて解説していきます。

ダニとシラミに刺された後の症状やおすすめの駆除方法なども紹介していますよ。もしもの場面で落ち着いて対処できるようにするためにも、この機会に確認しておきましょう。

目次

ダニとシラミの違い

ダニとシラミ、そして混同されやすいノミは大きさや種類などが異なります。それぞれの違いについて、分かりやすく表にまとめています。

ダニ シラミ ノミ
特徴 人間を刺す種類と刺さない種類がある 人間の頭髪や衣類,陰毛等に寄生して吸血する 猫や犬に寄生して人間からも吸血する
種類 ・コナダニ
・ヒョウヒダニ(チリダニ)
・ツメダニ
・イエダニ
・マダニ等
・アタマジラミ
・コロモジラミ
・ケジラミ等
・ネコノミ
・イヌノミ
・ヒトノミ等
大きさ 屋内のダニ:
0.3~1.0mm程度
屋外のダニ(マダニ):
3~10mm程度
1~4mm程度
(トコジラミは4.5mm~5mm程度)
オス:1.5~2.5mm程度
メス:2~3.5mm程度
刺されやすい部位 ツメダニ:太もも・二の腕・内側・おなか・腰等
イエダニ:おなか~太もも
マダニ:おなか・太もも・わきの下・手首・首・顔・頭皮等
アタマジラミ:頭皮
コロモジラミ:皮膚の柔らかい部分(わきの下、おなか、背中、太ももの内側等)
ケジラミ:陰部
トコジラミ:衣類から露出している部分(手や足等)
足首~太もも
(部屋に発生している場合は腕や体幹部分を刺される可能性あり)
吸血するか 基本的にしない
(イエダニが一時的に吸血する可能性はある)
吸血する 吸血する
生息地 カーペット・枕・布団・ソファー・畳・食品(小麦粉等)等 アタマジラミ:頭髪・頭皮
コロモジラミ:人間が着用している衣類(主に下着)
ケジラミ:陰毛
トコジラミ:壁・カーテン・天井等
日光が直接当たらないところ(草むらや犬小屋の中等)

ダニは、屋外に生息している人間を刺す種類と、屋内に生息している基本的に人間を刺さない種類がいます。

シラミは、人間の髪の毛の根元や着用している衣類、陰毛など、種類により寄生する場所は異なります。寄生した人間の血を吸い、卵を産んで繁殖します。

ノミは、人間だけでなく猫や犬にも寄生します。飛び跳ねて移動するという特徴があるため、足首から太ももにかけての部分が刺されやすいです。

それぞれの特徴について、されに詳しく解説します。

ダニは人間を刺す種類と刺さない種類がある

ダニには人間を刺して吸血する種類と、人間を刺さない種類がいます。それぞれに該当するダニの種類を下表にまとめています。

特徴 人間を刺す 基本的に人間を刺さない
種類 ・シュルツェマダニ
・ヤマトマダニ
・タカサゴキララマダニ
・フタトゲチマダニ等
・コナダニ
・ヒョウヒダニ(チリダニ)
・ツメダニ
・イエダニ等
吸血 する しない
生息地 屋外(山・草むら・川・公園・庭等) 屋内(カーペット・枕・布団・ソファー・食品(小麦粉等)・畳等)

マダニは屋外の草むらや山、川、家の庭、公園など、私たちの身近な場所に潜んでいます。マダニの大きさは3~10mm程度のため、肉眼での確認が可能です。

近くを通りかかった人間や動物の身体に寄生し、数日程度吸血し、吸血後は吸血前の約10倍の大きさになります。刺されやすい部位は、おなかや太ももなどの柔らかい部位です。

吸血中のマダニを自分で取ろうとすると、吸血した血が逆流したり、マダニの口の部分が体内に残ったりする恐れがあります。

マダニに刺されていることに気づいたら、マダニを取り除く処置に対応している皮膚科を受診するようにしてください。

また、病原体を保有しているマダニに刺されると以下の感染症の発症リスクが高まります。

病原体保有のマダニによる感染リスクがある病気
  • 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
  • 日本紅斑熱
  • ライム病
  • 野兎病
  • クリミア・コンゴ出血熱
  • エゾウイルス等

感染症を発症すると命に関わる場合もあるため、刺されてから6日~2週間程度は出現する症状に注意しましょう。

一方、人間を刺さない種類のダニは、屋内に生息しています。

コナダニは常温で保管されている小麦粉などの食品の中に生息しており、イエダニはネズミの巣やネズミなどに寄生しています。ヒョウヒダニ(チリダニ)やツメダニの生息地は布団やカーペットなどです。

屋内のダニは基本的に人間を刺しません。

例外として、ツメダニがヒョウヒダニ(チリダニ)を食べる際に誤って人間を刺したり、血ではなく体液を吸われたりすることがあります。

ネズミに寄生しているイエダニも、基本的に人間を刺しませんが、寄生しているネズミがいなくなった際に、一時的に人間から吸血することがあります。

ダニに刺されないためにも、繁殖しにくい環境を整えて、ネズミも早めに駆除しておきましょう。

シラミは人間の頭髪や衣類,陰毛等に寄生して吸血する

シラミは明るい場所が苦手であるため、光が届きにくい人間の頭皮や衣類、陰毛などに寄生して吸血します。

寄生する場所は種類により異なりますが、肉眼で確認できるサイズです。

  • アタマジラミ:頭皮・頭髪(耳の後ろやえり足部分など光が届きにくい場所)
  • コロモジラミ:衣類の縫い目(袖口やえり首等)・衣類の折り目等
  • ケジラミ:陰毛・わき毛(まつげに寄生することもある)

特定の部位のみに生息している場合が多いです。

シラミに寄生されている人との枕の共有や性行為などがきっかけで、シラミに寄生される可能性があります。

シラミは肉眼で確認できますが、小さい生き物で見つけにくい部位へ隠れやすいため、見逃さないように注意しましょう。

近年増加傾向にあるトコジラミにも注意

名前に「シラミ」と入っていますが、実はトコジラミはカメムシの仲間です。トコジラミも明るい場所を好まないため、日中はベッドや床などに潜み、暗くなると人間から吸血します。

トコジラミの特徴
  • 大きさ:4.5mm~5mm程度(肉眼で確認できる)
  • 刺されやすい部位:衣類で隠れていない部分(腕や脚等)
  • 特徴:繁殖力が高い、温かい環境を好むが寒さにも強い など

トコジラミの卵が荷物に付着していることに気づかずに、自宅に持ち帰る可能性がありますが、トコジラミは繁殖力が高いため、発生すると駆除が大変です。

トコジラミ専用の駆除剤も販売されていますが、自分で完全に駆除することは難しいため、業者へ駆除依頼することをおすすめします。

自宅に持ち帰らないために、旅行や出張などで宿泊したホテルや旅館を利用する場合は、以下を確認するようにしてください。

  • 壁やカーテンなどに黒っぽい小さなシミ(2mm)がないか
  • 荷物にトコジラミや卵が付着していないか(明るい部屋で確認) など

ノミは猫や犬に寄生して人間からも吸血する

ノミもマダニと同じで、屋外に生息しています。ノミは、飛び跳ねて移動して、人間の足首から太ももあたりを刺します。

種類により好む動物が異なるため、猫に寄生しやすいノミをネコノミや、犬に寄生しやすいノミをイヌノミ、人間を好むヒトノミなどさまざまです。

特定の動物以外の生き物からも吸血するため、猫に寄生しているノミが人間にとりつく可能性もあります

散歩から帰ってきたら猫や犬などにノミやマダニなどが寄生していないか確認するようにしてください。

ダニとシラミに刺された後の症状から見分けられる?その他の見分け方法も解説

ダニとシラミ、ノミは刺された後の症状や、症状が出現するタイミング、症状が出現しやすい部位から見分けられます。

ツメダニ イエダニ マダニ アタマジラミ コロモジラミ ケジラミ トコジラミ ネコノミ
症状が出現しやすい部位 ・太もも
・二の腕
・おなか
・腰等
おなか~太もも ・おなか
・太もも
・わきの下
・手首
・首や顔
・頭皮等
頭皮 ・わきの下
・おなか
・背中
・太ももの内側等
陰部 手・足等 足首~太もも
刺された後の症状 ・しつこいかゆみ
・赤い腫れ等
・かゆみ
・赤み等
出にくい 激しいかゆみ 激しいかゆみ 激しいかゆみ ・強いかゆみ
・不眠症等
・強いかゆみ
・赤いブツブツ
・水ぶくれ等
症状が出現しやすいタイミング 刺された翌日以降(直後は出にくい) 刺された直後 6日~2週間後※ 寄生してから3~4週間後 寄生してから3~4週間後 寄生してから3~4週間後 数時間~数日後 刺された24~48時間後

※マダニを媒介する感染症の潜伏期間。病原体を保有していないマダニの場合は、症状があらわれない可能性あり。

刺された虫の種類を見分ける方法について、それぞれ解説します。

刺された後の症状から見分ける方法

ダニやシラミ、ノミに刺さると、主にかゆみを生じやすくなります。かゆみ以外の症状から見分けることも可能です。

マダニの症状が出にくい理由は、吸血する際に麻酔に似ている物質を注入するためです。長時間吸血して大きくなると、刺されていることに気付きやすくなります。

コナダニは人間を刺しません。しかし、コナダニが発生している食品を口にすると、アナフィラキシーショックなどのアレルギー症状が出現しやすくなります。

ノミに刺されると、赤いブツブツや水膨れができたり、アレルギー性皮膚炎を生じたりする恐れがあります。

その他にも、動物にも寄生するイエダニやマダニ、ノミなどに刺されると、感染症を発症したり命に関わったりする恐れがあるため注意しましょう。

症状が出現するタイミングから見分ける

症状が出現するタイミングには個人差がありますが、表に記載した目安の期間を元に比較していきます。

イエダニは、刺された直後に症状が出やすいです。しかし、イエダニは主にネズミや鳥などの動物に寄生しているため、人間を刺すことはほとんどありません。

刺された翌日以降に症状が出現しやすい虫は、ツメダニやノミです。

トコジラミは、3回以上刺されると症状が出やすくなります。症状が出現しやすいタイミングは刺されてから数時間~数日後です。

ダニ隊長
トコジラミに繰り返し刺されると、症状が出るまでの時間が少しずつ短くなっていくんだ。周囲が暗い夜に活動しやすいから、不眠症になる人もいるようだぜ…。

アタマジラミやコロモジラミ、ケジラミは、シラミの数が増えてくる寄生後3~4週間位のタイミングで、症状が出現しやすくなりますよ。

病原菌を保有している場合には6日~2週間の潜伏期間を経て、感染症を発症する恐れがあります。

このように、症状が出現するタイミングは、種類により異なります。

症状が出現する部位から見分ける

刺されやすい部位も虫の種類により異なります。そのため、症状が出現する部位から見分けられます。

イエダニやマダニ、コロモジラミの症状は、おなかやわきの下など皮膚の柔らかい部位へ出現しやすいです。

ツメダニとトコジラミは、布団やカーペットなどに生息していることが多いため、皮膚が接触する足や腕など症状が出現しやすいです。

ノミは飛び跳ねて人間にとりつきます。そのため、ノミの症状は足首から太ももなどの下半身にのみに出やすくなります。

アタマジラミは寄生している頭皮に、ケジラミは寄生している陰部やワキなどに症状が出現しやすいですよ。

このように刺された後の症状が出現しやすい部位もそれぞれ異なるため、見分ける際はぜひ参考にしてみてください。

ダニやシラミを駆除する方法

ダニやシラミは、以下2つの方法で駆除可能です。

ダニやシラミを駆除する2つの方法
  1. 衣類や寝具,身体を清潔にする
  2. 専用の駆除剤を使う

それぞれ解説します。

衣類や寝具,身体を清潔にする

ダニやシラミは布団やシーツ、パジャマ、枕など毎日使用する身の周りのものに潜んでいる可能性があります。

ダニやシラミは高温多湿に弱いため、熱湯をかけたり、乾燥機をかけたりする方法が有効です。

人間のフケやほこり、カビなどはダニのエサになりやすいため、定期的に掃除や洗濯を行い、清潔に保つことも重要です。

身体を清潔に保つことを意識するようになると、ダニやシラミなどの虫刺されに気付きやすくなりますよ。

コロモジラミの場合は、寄生されている衣類を捨てる方法も有効のため、刺された虫の種類に合わせた対策を講じましょう。

専用の駆除剤を使う

ダニやシラミを駆除したい方は、専用の駆除剤を使いましょう。

シラミ用の駆除剤を使う

シラミ用の駆除剤は、アタマジラミ、ケジラミ、コロモジラミの全てに対応している商品が多いです。

シャンプータイプとシャンプー後に使用するローションタイプ、粉末状のパウダータイプなどがあります。

頭髪や陰毛などにしっかりと付着している卵は、入浴時に洗っただけでは落ちにくいです。

そのため「梳き櫛(すきぐし)」という目の細かいくしで毛をとかし、卵を取り除く必要があります。

梳き櫛が付いている駆除剤も販売されているため、購入される際はあわせてチェックしておきましょう。

ダニ用の燻煙剤を使う

布団やシーツ、カーペットなど、毎日使用する寝具や家具に潜む屋内のダニをてっとり早く駆除したい方には燻煙剤がおすすめです。

部屋を閉め切ってから使用することで、手の届きにくい場所まで効率的に駆除できます。

通常の燻煙剤は火炎報知機に反応する可能性がありますが、火災報知機に反応しないタイプも販売されていますよ。購入される際は合わせて確認しておきましょう。

ダニ退治スプレーを使う

ダニ(屋内)だけでなく、シラミやノミも駆除できる商品もあります。

ダニ退治スプレーならスプレーを噴射することで、布団や枕、カーペット、帽子などに潜むダニやシラミを、ピンポイントで駆除できますよ。

また、アースの「シラミ・ダニ退治スプレー」には、ダニやシラミを駆除するだけでなく、7日間程度予防する効果も期待できます。

虫刺されの原因がダニなのかシラミなのか分からない場合や、駆除だけでなく予防も一緒に行いたい方は、この機会にアースの「シラミ・ダニ退治スプレー」を使ってみてはいかがでしょうか。

ダニやシラミの駆除は予防効果も期待できるダニ退治スプレーがおすすめ

ダニとシラミ、そして混同されやすいノミとの違いについて、詳しく解説しました。

刺された虫の種類は、刺された後の症状や症状が出現するタイミング、症状が出現している部位から見分けられます

刺された後にかゆみ症状が出現する点はほとんど全ての種類に共通しているため、特定が難しいケースもあります。

見分けにくい場合には、ダニやシラミ、ノミへの駆除効果と予防効果が期待できる、ダニ退治スプレーを使いましょう。


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