寝ている間やソファーで過ごしている間、カーペットで寝転がって休憩中など、私たちの日常にはダニに刺されるリスクがたくさんあります。
ダニは人を刺すもの。そんなイメージがありますが、そもそもダニがなぜ人間を刺すのか、考えたことはありますか?
本記事ではダニが人を刺す理由と、人を刺すダニについても合わせて解説します。
目次
「ダニ=人を刺す」は正解?
「ダニに刺された」という話を聞いたり、ダニ駆除グッズをみたりしてダニは人を刺すものという根強いイメージがあるのではないでしょうか。
虫だから刺すというわけではなく、ダニや蚊のように人を刺す虫もいれば刺さない虫もいますよね。
「ダニ=人を刺す」のは正解なのでしょうか?
人を刺すダニの種類
人を刺すイメージの強いダニですが、実はすべてのダニが人を刺すわけではありません。
そもそも、日本国内にいるダニはごくわずか。
ダニの種類がこちら。
この中でも、屋内で人を刺すのがツメダニ・イエダニで、マダニ・トリサシダニ・スズメサシダニは基本的に屋内で生息し、ネズミや野鳥などを吸血し生息しています。
糞や死骸で症状が現れる
ダニによるアレルギー症状はダニに刺されたときだけではありません。
むしろ、ダニの糞や死骸が体内に入ったことで起こるダニアレルギー症状に悩まされる人の方が多いです。
- アトピー性皮膚炎
- 気管支喘息
- アトピー性皮膚炎
- アレルギー性鼻炎
- アレルギー性結膜炎
など、ダニが原因で発症するアレルギー疾患は多く、季節性の花粉などとは異なり通年で発症リスクがあります。
ダニが人を刺す理由
日本国内で人を刺す可能性があるのはイエダニ、ツメダニ、マダニの3つです。
それ以外のダニは、まったく人を刺さないわけではありませんが、誤って人を刺してしまったり、ネズミや野鳥などがいなくなった場合に代用として刺す可能性はあるものの、ほとんどないと言っても過言ではありません。
それぞれのダニが人を刺す理由についてご紹介します。
イエダニ
吸血性のダニであるイエダニは、ネズミや鳥類などに寄生し血を吸っていまですが、人の血を吸うこともあります。
もともと生き物の血を吸って生息しているため、成長や繁殖するために欠かすことができません。
ツメダニ
ツメダニは本来であれば吸血しないダニなので、意図して人を刺すことはありません。
カーペットや布団、ソファなどに横になった際などで肌が露出されていた場合、潜んでいたダニが偶発的に刺すというケースはありえます。
マダニ
マダニはダニという名前がついていますが、他のダニとは違い節足動物で足が8本あります。
血を吸ったダニがパンパンに膨らんでいるのを見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
マダニが人を刺す理由は、生きていくため。
それもそもはず、血液がマダニの唯一の栄養源だからです。
幼ダニ・若ダニは発育や脱皮をするため、成ダニは子孫を残す(産卵)のために吸血します。
ダニ刺されの症状
ダニに刺されたことのない方は、「ダニに刺されたらどうなるの?」、「蚊やあせもなどとどう違うの?」
そう疑問に思うのではないでしょうか。
ダニ刺されを見極めるために、ダニに刺された場合の症状がこちら。
赤い発疹
ダニ刺されの主な症状が、赤い発疹です。
肌の表面にポツポツとあせもと似た赤い発疹が現れますが、あせもとの見極めポイントは発疹している場所です。
あせもや皮膚のひじやひざ裏、首元など隠れた部分に湿疹が広がりますが、たいしてダニ刺されは皮膚が柔らかい場所が狙われます。
痒み
ダニに刺された際にダニの体液が体内に入ると、痒みを生じます。
刺されてからすぐではなく、1~日ほど経つと痒みが発生し、痒みは1週間ほど継続します。
ダニに刺されやすいタイプ4選
ダニは誰かれ構わず刺すわけではなく、同じ場所にいたとしても、刺される人と刺されない人がいます。
ダニに刺されないためにも、ダニに刺されやすいタイプについてご紹介します。
その①体温が高い
体温が高く、汗っかきな人はダニに好まれます。
そもそもダニは高温多湿の環境が大好物!しっとり汗ばんだ温かい肌の上はダニにとって格好の環境です。
同じ場所で寝ていたとしても、体温の高い人と低い人とでは高い人の方が刺されるリスクが高いと言えます。
その②皮膚が柔らかい
人を刺すダニは、人の柔らかい肌を狙って刺します。
子どもであればどこもかしこもふわふわで柔らかい肌をしていますが、大人になると腕や足などは固くゴワゴワしていることも。
そのためダニたちは、脇腹やお腹、二の腕の内側など柔らかい部分を狙って刺します。
その③アルコールが好き
アルコールを摂取すると、通常よりも体温が上昇するうえ、二酸化炭素を多く排出します。
ダニや蚊など人を刺す生き物は、二酸化炭素をかぎつけてやってくるので、アルコールが好きな人は刺されるリスクが高いと言えます。
その④アレルギー体質
もともとアレルギー体質の方や、刺激に弱い人はダニに刺された際の副反応が大きく現れます。
対して、ダニに刺されても症状がでないダニアレルギーのない人は全く変わらず違いは明らかです。
ダニ刺されに悩まない!試すべきダニ対策
ダニは私たちの生活に密接して生息しているので、継続した対策が必要です。
「ダニ対策ってどうすればいいの?」
「簡単にできる?」
そう思われた方必見!ダニ対策について解説します。
頻繁な換気と掃除
ダニは、食べこぼしやホコリ、私たち人間の髪の毛やフケ、皮膚などありとあらゆるものを好んで食べる性質があります。
食べ物が豊富だと、その分繁殖率があがり気づいたらダニの巣窟になってしまいます。
まずはこまめな清掃でダニの食べ物をなくすことからはじめましょう。
また、布団カバーやソファカバーなど肌に触れるものは頻繁に洗濯しましょう。
その際、布団乾燥機や衣類乾燥機などを用いてダニを死滅させたうえで死骸や糞を乾燥機で吸い取りましょう。
ダニ駆除
「ダニがいるかも…」。そんな気配を感じたら、ダニ駆除を始めましょう。
- 燻煙剤
- ダニとりシート
- ダニ駆除スプレー
- 布団乾燥機
ダニ駆除グッズは多種多様なものが展開されています。
赤ちゃんやペットがご自宅にいる方などは、合成殺虫成分不使用のものや天然成分で作られたものを選んで使用すると安心です。
ダニが人を刺すのは理由があった!~まとめ~
ダニがなぜ人を刺すのか、理由についてご紹介しました。
ダニは刺すものだというイメージがあっても、通常理由について考えることはありませんし、そもそも刺されて初めてダニ刺されについて考える方も多いはず。
ダニはなぜ刺すのか、どんな人が刺されるのか、刺された場合の症状は?など知っておくと刺された際に冷静に対処できるでしょう。
ダニは私たちの身近に生息していることから、常日頃からダニ対策をすることが先決!
ダニ被害を防ぐためにも、今日からダニ対策に取り組みましょう。