溜まった疲れを癒し翌日の活力とするために睡眠は必要不可欠ですが、質の高い睡眠をとるためには環境が重要です。
眠りにつくためのマットレスがダニの住処になっていたとしたら、症状の有無にかかわらず気が気ではないでしょう。
本記事では、マットレスに潜むダニを徹底駆除するために知っておきたいダニとマットレスの関係性と具体的な駆除方法についてご紹介します。
目次
マットレスにダニはいる?
一日の終わりに身体を癒すマットレスですが、恐ろしいことに実はマットレスはダニの温床になりやすい場所の一つです。
「特に症状は出ていないから、大丈夫!」
そう思っていても、油断は禁物。
今は目立った症状がないかもしれませんが、マットレスにはほぼ間違いなくダニが生息しています。
マットレスがダニの温床となりやすいことには理由があります。
まずは、その理由からみて見ましょう。
繁殖しやすい環境
ダニは高温多湿の環境を好む性質があります。
- 気温25℃
- 湿度60%
上記の環境下でダニは急増すると言われていることからも、日本の高温多湿の環境がダニにとって住みやすいことが分かります。
人がマットレスに横になることで、温度・湿度共に上昇します。
高温多湿かつエサに溢れたマットレスはダニにとってまさに天国!
知らず知らずのうちにダニと温床と化してしまいます。
ダニにとってのエサで溢れている
マットレスは、ダニにとってのエサで溢れています。
「マットレスの上で飲食なんてしていないから大丈夫」と思うかもしれませんが、私たちが思っている以上にダニは何でもエサとして繁殖します。
- 人の皮膚・皮脂
- 人の垢
- 髪の毛
- ホコリ
- 食べこぼし
食べこぼしなどはない場合でも人がマットレスに横になるときには、皮脂や皮膚などが付着します。
飲食をしていないから、頻繁に掃除をしているからといっても油断は禁物です。
ダニによる健康被害
ダニが繁殖すると、さまざまな健康被害を及ぼします。
特に睡眠時に使用するマットレスの場合には長時間肌に触れるからこそ、その影響は深刻ですが、「ダニが具体的にどんな影響を及ぼすのか知らない」という方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、ダニによる健康被害についてご紹介します。
痒み・炎症
日本の屋内に生息するダニの中でも、人を刺すのはツメダニという種類のダニです。
ツメダニはヒョウダニをエサとするため、マットレスにヒョウダニが大量発生すると捕食するために生息して人を刺すこともあります。
ツメダニに刺されると、赤く腫れたり痒みが出たりします。
痒みは一週間ほど続く場合も…。
ヒョウダニの対策をすることで自然といなくなるため、しっかりと対策をして、ヒョウダニを駆除しましょう。
アレルギー症状
ダニが引き起こす健康被害として多き見られるのが、アレルギー症状です。
- 気管支喘息
- アレルギー性鼻炎
- アレルギー性結膜炎
- アレルギー性皮膚炎
- アアトピー性皮膚炎
生息しているダニだけでなく、ダニの死骸やフンもアレルギー源となります。
マットレスのダニ対策5選
マットレスはダニが繁殖しやすい場所であるからこそ、日頃からダニ予防や駆除を意識する必要があります。
そこで続いてはマットレスのダニ対策5選についてご紹介。
①布団乾燥機を使用する
ダニには熱や乾燥に弱いという特性があります。
具体的には50℃の熱に20~30分で死滅し、60℃以上の場合には即死と言われているため、徹底的に駆除するためには熱を加えましょう。
アイロンやドライヤーで熱を加えることができますが、マットレスというサイズを考慮しておすすめは布団乾燥機です。
- 60℃で1時間程度
- ダニ退治コースがあれば、使用する
- ダブルサイズ対応の乾燥機を使用する
より効果的に駆除したい場合には、使用前に部屋を真っ暗にしましょう。そうすることで、夜行性のダニを表面におびき寄せることができます。
また、ご自宅に布団乾燥機がない方は、コインランドリーでも可能です。
布団に対応した大型のものを使用しましょう。
②ダニ駆除スプレーを使用する
お手軽なダニの駆除・予防として、ダニ駆除スプレーもあります。
- 部屋を喚起しながら行う
- スプレーを吸い込まない
- スプレー後はマットレス全体に掃除機をかける
敏感なアレルギー体質の方や、お子様、ペットがいるご家庭の使用には注意が必要です。
③ダニ捕りシートを使用する
忙しい毎日を送る中で、マットレスのダニ対策や予防について考える時間がないという方におすすめなのが、ダニ捕りシートです。
ダニ捕りシートの魅力は何といっても手軽さにあります。
ダニ捕りシートは、マットレスの足元や裏側に設置して一定期間おいておくだけでダニの駆除ができる優れもの!
駆除方法や使用期間などは商品によって異なるので、ご自身に合ったものを使用しましょう。
④クリーニングに依頼する
最も手っ取り早く、なおかつ確実にダニを駆除できるのが専門のクリーニング業者に依頼する方法です。
費用は1万円程度~と高額ですが、ダニ駆除はもちろん、マットレスに付着した汚れも落として快適な睡眠をとることができます。
マットレスは大型で自宅では洗濯できないので、おすすめです。
素材にとっては取り扱ってもらえない可能性もあります。あらかじめ確認したうえで持参しましょう。
⑤防ダニ仕様の寝具を使用する
シーツや布団カバーなどの寝具の中には、ダニを寄せ付けない防ダニ仕様のものもあります。
「防ダニ仕様って何?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
- 「薬剤加工防ダニ」…薬剤でダニを予防
- 「高密度織り生地」…高密度の繊維でダニを防ぐ
- 「防水加工」…水分膜でダニと水分を通さない
ダニを気にせず、快適な睡眠環境を整えましょう。
マットレスのダニ予防には日頃からの意識が重要
マットレスのダニ予防は、ご紹介したダニ対策だけでなく日頃からの意識や生活習慣が重要となります。
そこで、今日からできるダニを寄せ付けない工夫について解説します。
こまめに寝具を洗濯する
シーツやまくらカバー、布団カバーなど肌に触れる寝具はこまめに洗濯をしましょう。
目安としては、週1日。湿度の高い梅雨であれば1日に1度替えるのが理想的です。
洗濯の際には、ダニ予防洗剤も販売されているので、ぜひ使ってみてください。
換気をして湿度を逃がす
私たちが長時間睡眠をとることでマットレスには、湿気が蓄積しています。
起床後はマットレスを立てて湿気を逃がすこともダニ予防のポイント!
この際窓をあけたり、エアコンをかけるなどして部屋全体の湿度を下げるとより効果的です。
また、フローリングや畳にそのままマットレスを置くと湿気がこもってしまうので、すのこを敷く方法がおすすめです。
すのこが湿度を吸い取ってくれますよ。
掃除機をかけて清潔を保つ
ダニの繁殖を防ぐためには、清潔を保つことが一番!
ご紹介したように家の中はダニのエサで溢れていて、特にマットレスは髪の毛が付着していたり皮脂・皮膚が染みついていたりとダニの温床となりやすい場所です。
さらに、ダニ駆除アイテムなどでダニ自体の予防はできたとしても、ダニの死骸やフンなどのアレルゲンは残ったまま。
それでは、アレルギーが発症してしまうため、必ず掃除機をかけましょう。
ここで重要となるのが、掃除機のかけ方です。
- マットレスを干し、表面を軽く叩く
- 掃除機のノズルをあてて、ゆっくり吸引する
- 縦横斜めなど、方向を変える
- 裏表と両面かける
布団掃除やダニ駆除専用のノズルが付いている場合には使用しましょう。
ダニが発生したマットレスは、どうすれば良い?
痒みや発疹などのアレルギー症状が出たり、刺されてしまったマットレスの対応について悩んでる方もいらっしゃるでしょう。
マットレスは毎日の睡眠を支える重要な存在だからこそ、早めの対策や駆除に取りかかかる必要があります。
ただし、購入してから年数が経過しているものや、汚れや劣化が酷いものに関してはこの機会に処分することも視野に入れましょう。
ダニ対策で安眠を手に入れよう!~まとめ~
マットレスを使用している方にとって、マットレスは安眠の要!
でも、同時にダニにとっては恰好のすみかであるからこそ、常にダニ駆除や予防の対策が必要となります。
ダニを気にしていたのでは、質の良い睡眠をとることなどできません。
しっかり睡眠をとって疲れを癒すためにも、日頃からダニを意識しながら、マットレスをダニの脅威から守り抜きましょう!