「ダニの対策っていつからいつまですればいいの?」と疑問に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
梅雨~夏季のイメージが強いダニですが、実は一年を通して対策が必要です。
ダニがいつ生まれて、繁殖期がいつなのか、という生息についてあまり知る機会はありませんが、私たちの身近に潜むダニ。単に不潔というだけでなく、皮膚炎や鼻炎などトラブルの原因となることからも注意が必要です。
本記事では、季節に応じたダニ対策について解説します。
目次
ダニの被害は通年性
生き物はそれぞれに生息時期が限定されているものもいれば、通年で生息するものもあります。
ダニは後者で、年中生息していて、被害についても通年性であることからも、年間を通して対策する必要があります。
「寒い冬には、さすがに生きていられないでしょ」と決めつけるのは甘く、10℃以下では繁殖が抑制されるものの、-10℃以下でなければ、完全に死滅しない強い生き物です。
特に、近年住宅の気密性・断熱性が高まっていることでダニが生息しやすい環境が整えられていることに加え、冬季に加湿器を使用することでダニが好む高温多湿の繁殖しやすい状況が作られていることもダニの繁殖を促してしまっています。
知っておくべき季節別ダニ対策
ダニは通年で生息しますが、季節ごとにすべき対策が異なります。
1年を通して同じ対策ではなく、季節に応じた対策をとることで、ダニの徹底駆除が可能となります。
春(4~6月)
ダニが最も好む季節であり、繁殖しやすいのが夏季です。
そのため、夏前の4~6月にしっかりと対策することで、ダニの大繁殖を防ぐことができます。
- 寝室を換気する
- 梅雨に向けた湿気対策
- 寝具など肌に触れるものを頻繁に洗濯する
これらに共通しているのが、湿度がこもりにくい環境づくり、そしてダニのエサを徹底的に排除することです。
夏(7~8月)
上記でもあげたように、ダニが最も精力的に活動するのが夏季です。
夏季までに対策をしていた場合には、成果が出てダニの大量発生を防ぐことができますが、対策が遅れた場合にはダニの住処になってしまうことも…。
ここでも、引き続き換気をして高温多湿の状況を作らないこと。そして、頻繁に洗濯や掃除をして、皮膚や髪の毛などのダニのエサがない環境にしましょう。
既に発生したダニに対しては、大きく5つの退治方法があります。
- 熱処理
- 乾燥処理
- 高温洗浄
- 薬剤使用
- ダニ取りシートの設置
秋(9~11月)
夏季が終わりに近づき、温度や湿度が下がるとダニの繁殖が落ち着き自然とダニの数も減っていきます。
でも、最近は9月や10月頭になってもまだまだ暑い日が続く…といういわゆる異常気象が続いていることからも、油断は禁物です!
実は、アレルギー性鼻炎やぜんそく症状は、秋に発生しやすいと言われています。
それは、暑い夏の間に繁殖したダニの糞や死骸が部屋中に蓄積しているからです。
窓を開けるなどして換気する以外にも、こまめな清掃、衣替えで一気に洗濯して家中に潜むダニを排除しましょう。
冬(12~3月)
ダニは高温多湿を好むため、加湿器をたいて窓際に結露が発生した環境は大好物です。また、ホットカーペットやこたつ、ひざかけなどもダニにとっては格好の居場所となります。
よく晴れた日に窓を開けて部屋中の空気を入れ替えること、エアコンの除湿機能を使って湿度を下げるのも効果的です。
寝具や肌に触れるもの、ダニのエサとなる皮膚や髪の毛、フケが付着したものなどは、こまめに洗濯しましょう。
洗うことができないカーペットやマットレスなどには、ダニコロリなどのダニ駆除シートを使用して、徹底的に駆除すると安心です。
季節ごとの衣替えには要注意!
冬服から夏服、布団の入れ替えなど季節ごとに衣替えを実施しますが、この衣替時は特に要注意!
タンスを全て拭きあげる
衣替え時には、シーズンの衣類をタンスから出し、シーズンオフの衣類をしまいます。
言ってみれば、年間を通してタンスの中が空っぽになるのは衣替えのタイミングだけ!
衣替えは衣類だけでなく、タンスの中もスッキリ綺麗に拭き上げましょう。
- タンスの中のホコリや髪の毛などを掃除機で吸い取る
- タンスの中身を全て雑巾で拭き上げる
- 水気がしっかりなくなるまで、乾燥させる
押し入れでの長期間保管は避ける
押し入れには、シーズン外の布団や衣類を保管していますが、長期間同じ状態で保管していると、湿度がこもりやすくなります。
押し入れ内にすのこを敷いて風通しを良くするほか、除湿剤を設置するなどの湿度対策を念入りに行いましょう。
ついついやってしまいがちなのが、押し入れに物を詰め込みすぎること。
あまり詰め込みすぎると、押し入れ内の風通しが悪くなってしまうので要注意。
衣替えのタイミングで押し入れの物を一度すべて出し、入れ替えをしましょう。
長期間保管するものは念入りに手入れする
次のシーズンまで長期間保管するものは、押し入れにしまい込む前のダニ対策として念入りに手入れしましょう。
たとえば、カーペットの場合。
続いて、布団のケア・保存方法です。
湿気が残ってしまっていると、ダニの温床となります。長期保存前には、しっかり乾燥させましょう。
季節に応じたダニ対策で快適生活~まとめ~
ダニ被害が通年続くことや、年間を通して対策が必要となることについて驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ダニの存在にビクビクしながら生活するよりも、先手を打って季節に応じたダニ対策で季節を問わず快適に過ごしましょう!